2 つの中心的な問題を解決

第 1 の問題 - 外来水生生物

過去数十年にわたり、国際的な海運に従事する船舶の大きさと数は増加の一途を辿ってきました。貨物に加え、こうした船舶は適切な浮力と安定性を得るため、大量の水をバラストとして運搬しています。この水の量は数千トンになることが少なくありません。港で貨物を降ろす際、水がバラストタンクに注入され、貨物の積み込みの際にはバラスト水が船舶から排水されます。バラスト水には数百万もの目に見えない動物性、植物性水生生物が含まれることがあり、これらの生物はある生態系から別の生態系にバラスト水を通じ運ばれます。新たな環境に放出されると、これらの水生生物は侵略種となり新たな環境で極めて有害であることが多く、インフラストラクチャの損害や毒性のある青粉、その土地の沿岸魚類の崩壊をもたらします。

ゼブラ貝

壊滅的な被害をもたらした外来水生生物の 1 つであるゼブラ貝は、1988 年にカナダのウィンザー近郊の五大湖で発見されました。ゼブラ貝は船舶のバラスト水とともに黒海から運ばれてきました。この外来生物の拡散を食い止めるための取り組みに、現在カナダと米国は年間数億ドルを費やしています。五大湖がこの問題の最初の焦点となりましたが、現在では新たに数千もの同様の問題が全世界で発生しています。

外来水生生物の増大しつつあるリスクを軽減するため、現在審議中の国際的な規制では、間もなく世界的に活動する船舶にバラスト水処理システム (BWTS) を設置し、バラスト水で輸送される生物がある生態系から別の生態系に移動する問題を解消することが求められます。特に、国際海事機関 (IMO) は、2012 年からの BWTS の設置と使用を義務づけるバラスト水管理条約を採択しました。この条約は現在、IMO 加盟国の批准待ちとなっており、加盟国の多くもこの批准待ちの新たな国際規制を施行する国内規制を策定しています。詳細については、IMO のウェブサイトをご覧ください。

第 2 の問題 - バラストタンクの腐蝕

タンクの重度の腐蝕

船舶のバラストタンクの内側は非常に腐蝕しやすい環境で、適切に保護がなされないと錆が生じます。水、特に海水は鉄の錆の原因となる触媒として機能し、船舶の主たる保守費用の発生要因となり、船舶の寿命を著しく縮めます。

水 + 酸素 + 鉄 = 錆

上の式で酸素を除去できれば、バラストタンクの鉄の錆の問題やバラストタンクのコーティングの劣化の問題をなくすことが可能です。